2010年4月18日日曜日

伯父のこと 2

天涯孤独の伯父の問題は、本来ならば社長だった伯母に連絡が行くのだが
この伯母も、会社経営がうまくいかない、血の繋がらない現在の家族、
借金問題、目の前のいろいろな問題から逃げ出したくなったのか
何度か自殺未遂をして入院した事があり
今でも精神的に健康な状態だとは言えない状況で
ボヤの連絡は最初伯母に行ったらしいが、伯母からすぐに連絡があり
「具合が悪いので行ってくれないか」と母に連絡があったらしい。

しかし

具合が悪いというのは嘘であると言う事がすぐバレることになる。

その同日、私はスーパーでにこやかに見知らぬ人と談笑する伯母の姿を見かけた。


嘘と逃げの姉と兄を持つ母。

その全責任は一挙に目の乏しい母に降りかかっている。


伯父の自宅のすぐ目の前は、豪邸でプライドが高く、一億円以上かかった家だと自慢している家族。
伯父の自宅のすぐ右隣は1メートルも離れておらず、塗装原料などを取り扱う工場。

とんでもなく火気厳禁の状況にいるのにボヤを起す。


「そもそも家の中で薪をすると言うこと自体、普通では考えられない。
もう福祉にお願いするしかないのでは?」と私は提案した。

母も68歳で目も乏しく、目の前にあるオカズですらまともに箸で挟めないし
メニエール氏病を持ち、頻繁に具合が悪くなる状況で
父も74歳で元気ではあるが恥ずかしい話、「指示待ち人間」で言われた事しか出来ない。
74にもなって、今までどうやって生活していたのか?と思えるほど臨機応変が出来ないのだ。

そういう家庭に伯父のような人間を抱え込む事は到底無理。

かと言って、我が家も高校生中学生を抱えており、毎月の家計は火の車。
借金に継ぐ借金で、伯父を受け入れるのは無理だし
また伯父も我が家に来るとは言わないだろう。
弟もまた新たな命が8月に生まれるので、伯父の面倒どころではない。

母に福祉の話をすると
「伯父が可哀想だ」とおいおい泣いてしまい
「施設に行こうと言ったところで、あぁそうですねと人の意見を聞くような人間なら
こんなに苦労はしないし、未だに会社を立て直すんだ、とガンとして動かないのに」と言う。


目の前に立ちはだかる様々な問題。様々なガンコな人間。


私の後ろにはもう沢山の人間が並んでいて
私は先頭に立ち、前に進むのか、右に進むのか、左に行くのか・・・・・
どの道が一番安全なのか。

誰に聞きようもない。どうしていいのかも分からない。

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