2010年4月21日水曜日

伯父のこと 4

親戚会議をした。

まず、身辺整理のこと。
身の回りのものを片付けて欲しい。

伯父の言い分はこうだ。
「俺はまだ会社を立て直す。そのためには、今あるものを片付ける訳にはいかない」

立て直すも何も、自己破産して倒産しているのにどうやって立て直すと言うのだ。
金もないのに。

しかももう年齢は71歳。
到底無理話だろう。年金生活でどうやって会社を立ち上げるというのだ?

しかし、頑固一徹な伯父。
こういう話をしたからと言って、まともに聞く耳を持っているわけがない。

私達はこう言った。
「立てなおすなら、立て直してもいい。しかし、今回引き起こした事件が二度と起こらないように
私達と近所の人たちを安心させてくれ」

「俺は絶対火事が起こらないように細心の注意をしている。
今回の火事も、ただ、軍手を乾かそうと思って、家の中で紙を燃やしただけだ」



こういう同じ話を延々と何度も何度も何度も何度も繰り返し繰り返し言うのだ。


「伯父さん、何度も絶対起さないって言うけど、世の中、絶対って言う保障はどこにも無いんだよ?
絶対死なない、絶対病気にならない。そういう保障も証拠もどこにもないでしょう。
芸能人だって先日のスポーツ選手だって、若くして突然逝かれたでしょう。
絶対と言う保障はどこにもないんだよ。
こうやって伯父さんを心配してみんなが集まってるんだから
そこはちゃんと理解してよ。
仕事してもいいから、ご近所さんや親戚に迷惑をかけないようにするのが常識でしょう」


そんな話を延々と1時間も堂々巡りしながらようやく納得(したかどうかは定かじゃないが)させた。

更に、「身辺の整理をします。ゴミなどの処分を業者に依頼することを了承します」と
一筆書いてもらった。


そして「火災保険にも加入します」と。


そして話は核心に・・・・・・・

0 件のコメント: