「伯父さんも年齢が年齢だし、体のことも心配です。
ちゃんと定期的に病院に行って受診してください」
そしてまたここで先ほどの火事同様の話が始まるのだ。
「「俺は絶対病気にならないように、普段から注意して注意して注意して自分で健康には気を使ってる。
こないだも風邪をこじらして咳の中に血が混じっていたから、日赤に行って
診てもらったんだ。それくらい自分の体は自分でちゃんと管理してるから
どうもないのに病院なんて行く必要がない。
そもそも会社を立て直さなきゃいかんのに、病院なんて行く金がもったいない」
こうやって同じ話を何度も繰り返す。
「「伯父さん、また絶対って言ってるでしょう。
何かあってからでは遅いんだよ?病気って知らず知らずのうちに進行していくんだからね。
火事の件もそうだけど、病気のことも
金金って言うけど、おおごとになってから払うお金と
自分で定期的にメンテナンスして早期発見できる小さなお金では
誰だって小さなお金の方がいいに決まっているでしょう。
おおごとになってからでは会社立て直そうにも立て直せないでしょうに」
まるで小さな子供に諭すような言い方で、穏やかにゆっくり話す。
「俺はみんなに迷惑をかけたくないんだ!」
「迷惑をかけたくないと思ってるのなら、余計身辺整理も病院も行くべきでしょうに」
またここから1時間、堂々巡りの話が始まった。
kかと思ったら、突然まったく違う話をヘラヘラと笑いながら持ってきたりする。
「伯父さん、今、そういう話をしてるのじゃありません。
みんな何のために集まってるんですか。
遊びで集まってるわけじゃないんですよ」
そしてようやく伯父も渋々一筆書くのに同意した。
が
そこで終わりではなかった。
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